癒しの歌メロデイー

デカンショ節

作詞・作曲 不詳
デカンショ デカンショで 半年暮らす
ヨイヨイ
後の半年ゃ 寝て暮らす
ヨーイヨーイ デッカンショ

いろは いろはと 習ったけれど
ヨイヨイ
はの字を忘れて 色ばかり
ヨーイヨーイ デッカンショ

奈良の大仏おならをすれば
ヨイヨイ
奈良の都はガスだらけ
ヨーイヨーイ デッカンショ
地元では毎年8月15〜16日には「デカンショ祭」が行われ、
盛んに歌い踊られているようです。
兵庫県篠山市は篠山藩青山氏6万石の城下町でした。この篠山で歌い踊られてきたのが「デカンショ節」です。
これは「みつ節」「三つ節」と呼ばれる唄が源流であるといいます。手を3回打つところから「三つ拍子」というもので、ルーツは関西に多く残る口説の盆踊り唄であったようです。「江州音頭」のような「ヨイトヨイヤマカドッコイショ」といった唄ばやしがあったのだそうですが、やがて「みつ節」となって「ヨーイヨーイデッコンショ」と訛ったといいます。そして篠山では「ヨーイヨーイデッカンショ」となって、今日に・・・。
この唄がよく知られるようになったのは、旧篠山藩青山が忠誠が開いた鳳鳴塾(ほうめいじゅく)の学生が歌い酒席で盛んに歌われるようになったといいます。また、篠山出身の若者達がたまたま千葉県館山へ海水浴に来ていたとき、この唄を歌っていたのを、一高生の水泳部員たちがこれを寮で聞き、覚え広め、学生仲間の間で流行した唄となっていったそうです。「デカンショ節」を「篠山節」とか「丹波篠山節」と呼ぶ例があります。しかし、地元には全く別なメロディの篠山節が伝承されています。

○帰りゃしゃんすか 袖引き留めて(ハ キタサ) 
忘れしゃんすな 篠山を(ソリャソーリャ コーリャコリャ)
 信じることと考えること
 非合理主義に惹かれてゆくすべての根源である心のゆらぎは、社会的生活を営む人々のいずれにも共通する普通の感情です。
私たちが生きている世界は、日常の生活経験のなかで巡っており、通常は意識せずに合理的な選択をしています。人間が空中に浮くことは信じず、火が燃えていれば手を引っ込めて火傷にならないようにする。スイッチを入れなければ電気が流れないとも知っている。社会の秩序は、もはや当たり前と思うようになった合理的論理に従っていることを暗黙のうちに認めているからだ。それがなければ社会が混乱してしまうことを十分知悉しており、それによってスムースな生活が営めるのです。

しかし、時には、非合理的な思考であるとは知りつつも、あえてそれに同調しようという気分になることもある。その単純な例は、重い病気になったとき、「なぜ、この私が病気になるの?」と問いかけること。日頃、不規則な毎日を送る、というよう身体にとつて非合理を生活をしていても、いざ病気となると「なぜ、この私が?」と神の理不尽さを恨みます。「なぜ、この私がリストラされるの?彼の方がもつと成績が悪いではないか」と、自分の日頃の生き方は棚に上げ、他人に引き比べて自分への厄災を呪うこともある。つらつら考えてみれば、その理由に思い当たることはあっても、簡単に受け入れることはできない。個人にかかる不幸が自分に関われば絶対の非合理であり、それは日常生活で自分が犯している非合理よりも大きく見えてしまうからだ。その深層心理には、なぜ自分が病気になり、なぜ彼ではなく自分がリストラされるのかの理由を知りたい、という欲求がある。いかなる理由であれ、自分を納得させたいのだ。さらに、自分の未来がどうなるかを知りたいと望む。それは非合理な望みであり、無理とは知りつつも何らかの答が欲しいのです。非合理主義が知らず知らずの間に心に巣くう。これが心のゆらぎなのです。

 当然ながら、合理性を標模する近代科学は何も答えてくれない。科学は、起こった自然現象に対してその理由を教えてはくれるが、人間世界の仕打ちに対する問いには有効に答えられない。それは当然と知っているつもりであっても、いざという場合にはその事実が受け入れられない。科学はなんと無力であるかと失望する。科学は大きな顔をしているのに、こんなことにも答えられないのかと逆恨みすることにもなる。ならば、非合理な仕打ちに対しては非合理をもって対抗するというわけで、怪しげな宗教やオカルトにすがりついてしまう。小さな非合理を大きな非合理に吸収させ、それでバランスがとれたように錯覚する。このような個人の心のゆらぎは誰にでもあり、ナンセンスと切り捨てることはできない。現状への不満、それを解決する手段の欠乏、非合理ではあると知りつつ頼りたい心理、それによる束の間の安心、という心の変遷は誰もが経験することなのだから。問題は、そのどこで歯止めをかけて合理的な解決を図ろうとするかです。非合理主義に従って当面の心の安堵を得るのか、時間はかかっても筋の通った行動をとるのか、その区分けがつくかどうかが分岐点なのだ。時間が加速されている現代においては、ついてっとり早く解決(安心)を得たいと思ってしまう。非合理とは思うが、早く答を得られる方を選ぼうとしてしまうの。以上は個人のレベルでの現象論であり、その根底にある社会が個人の思考に及ぼす影響を考えねばならない。
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