| ４７都道府県の民謡 相馬盆唄 福島県民謡 ハアアーアイョー 今年ゃ豊年だよ 穂に穂が咲いてよヨー ハアアー 道の小草にも ヤレサナ 米がなるヨ ハアアーアイョー 道の小草に 米がなるときはヨー ハアアー 山の木萱に ヤレサナ 米がなるヨ ハアアーアイョー 揃った揃ったよ 踊り子が揃ったヨー ハアアー 稲の出穂より ヤレサナ よく揃ったヨ ハアアーアイョー 踊り踊るなら 三十が盛りヨー ハアアー 三十越えれば ヤレサナ 子が踊るよヨ ハアアーアイョー 踊り輪になる 八重の輪が出来たヨー ハアアー 踊り廻れよ ヤレサナ 夜明けまでヨ |
| 福島の県人気質、県民性は大ざっぱに言って三つのタイプに分けられる。 北海道、岩手に次ぐ広い県土は縦走する奥羽山脈、阿武隈山系によって分断される。その自然の垣根が太平洋沿岸の浜通り、平坦部の多い中通り、四囲を山に閉ざされた会津とそれぞれ気候・風土・民情の異なる三つの圏域をつくり出した。明治初めの廃藩置県で、中通りに二本松（のち福島）、浜通りに平（のち磐城）、会津に若松と三つの県がおかれたのも県民性、気質の違いがあったから、とされている。 会津人気質をひと口に表現すれは「情に厚く、律義」なことである。たとえば〝会津の三泣き″という言葉がある。 サラリーマンが会津へ転勤を命じられると、あまりにも雪深い辺地であることとその排他性に、都落ちさせられたのだと上司を恨んで泣く。しかし、住んでいるうちに人情のこまやかさにほだされて泣き、やがて転勤の命令がくると会津を去り難くなって、また泣くという。 以上は会津がそれほど情に厚い土地柄であることを物語るエピソードだが、会津人はまた「ならぬものほならぬ」を美徳とする。この鉄の意志は会津二十三万石の藩校・日新館教育が培いました。 会津の人たちの多くは明治維新の歴史を、薩長からいわれのない「朝敵」の汚名を着せられ、ふるさとを焼かれたという感覚で受け止める。だが現実には賊軍のレッテルを貼られた。その無念さが、会津人の気質に、耐えること、忍ぶこと、名をあげることに固執しがちな精神も植えつけ、会津人の典型としてよく野口英世の名があげられる。貧農の出の彼は、幼時の大やけどなど重なる不運を忍耐と努力ではね返し、ついに世界的な医学者になって悲劇的生涯を終えるが、会津人はそのドラマチックな人生に共感を覚え、拍手を送った。 また明治期の会津人は時の権力と直結する政界、官界での道を閉ざされたが、その反動として教育界、軍人の世界に多くの偉材を送り出している。わが国最初の理学博士で東大総長の山川健次郎、天文学の権威新城新蔵、軍人では陸軍大将柴五朗、海軍大将出羽重造らは「忍耐」を好んでロにし、〃ならぬものはならぬ〃を実践した生粋の会津人。 粘り強さ、純朴など東北人を代表する気質では会津に遠く及ばないが、中通りは時の流れに敏感にこたえる進取の気質というか、柔軟性をもつ。東北の後進性を指して「白河以北一山百文」などといわれたが、そうした遅れをいち早く克服したのも中通りで、中通りは江戸時代を通して小藩、天領が入り乱れ、藩主の交替も頻繁だったので、会津のようなトータルな住民意識をはぐくむ土襲はなかった。県庁所在地・福島市と経済県都・郡山市の中通り二大都市を比較しても、福島は早くから養蚕、生糸の本場として全国に知られていたのに対し、郡山市は明治に入って久留米藩士らが入植した安積開拓などで、今日の発展を築いてきた。都市の成立も民情も全く異質だが、共通して言えるのはつねに中央に目を向け、閉鎖的でなかったこと。浜通りは雪国のイメージが強い東北にあって、はとんど積雪がなく気候は温暖で人の気質も明るくおおらか。どちらかと言うと関東型。時として東北人とは思えないスケールの大きな行動を起こすタイプは浜通りに多い。明治期まで分割支配されていた日本一広い平仮名都市いわき、中世以来七百年も相馬氏の領地だった相馬と浜通りは、二つの地域に分れるが、県民性は不思議と似ている。いわきは、かって常陸国（茨城県）、相馬氏は下総から一族郎党を率いて相馬の地に入ってきたのであり、元をただせば〝関東型″だという説もあるが、愛郷心が強く、見えっばりと思えるほど気っぷがいいこと、よそ者を受け入れる開放性など実に共通点が多い。地元では〝浜っ子気質″と呼んでいる。こう見てくると、多少粗っぽい言い方になろうが、福島県人は「情にもろく、忍耐強い」 （会津型）、「先見性と進取の気質」（中通り型）、「おおらか、陽性」（浜通り型）といった性格が、それぞれの地域の理想像と言えそう。 パワーストーン広島 / パワーストーン水晶天然石 次は常磐炭坑節
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