元気のでる館 > 身体や心の癒しに > 気を集め放出する物質〜水晶の効果〜

これまで、人（生物）と気の関係を説明してきましたが、最後にこれ以外のものと気の関係を考えてみましょう。古来、気を集めるもの、そして気が宿るものとして信じられてきたのが「水晶」である。水晶には占い師が持つような水晶玉から、身につけるアクセサリーのようなもの、そして飾り物として使われることもある水晶塊（原石）などがあります。水晶には左巻きと右巻きの2種類があり、左巻きの水晶には気を集める働きが、右巻きの水晶には気を放出する働きがあります。また、電圧を加えると特定の周期で振動をする振動子（しんどうし）としての働きが、さらには衝撃を与えると電気火花を発生させる圧電素子（あつでんそし）としての働きなど、さまざまな働きが水晶には秘められているのです。水晶には癒しの効果があると考えられており、お守りとして身につけている人も多い。気功師でない一般的な人たちでも、アクセサリーとして加工されている水晶を身につけているだけで、リラックスできるとか、安心すると言う人がいる。これは、水晶から放出される気の力や、水晶によって集められた気の力が作用しているのです。さらには、水晶を身近に置くことで熟睡効果が得られ、疲れが残らない、短い睡眠でもリフレッシュできるなどの効果があるのだ。ここで必要なのは、心の中で水晶に語りかけることです。水晶のほかにも、気を集める物質はあります。これには磁鉄鉱石（じてっこうせき）がよく知られていますが、ほかにも金、銀、銅などにも気を集める性質があります。もしも気の効果をより大きなものにしたい、気をコントロールしたいと思うなら、これらを身につけておくとよいでしょう。

右と左

人の髪の毛に右巻き左巻きがあるのはご存じだと思います。水晶にも右水晶と左水晶があるのをご存じでしょうか。錐面にあらわれる微少なｓ面、ｘ面が右に傾いているか左に傾いているかによって形態的に右左の名前が付けられています。水晶は１つの珪素（Ｓｉ）を中心に、４つの酸素（Ｏ）が立体的に囲み、ちょうど四面体となったものが基本単位となって結合してできています。その四面体が右巻きに結合しているか左巻きに結合しているかで、この右水晶左水晶ができているそうです。（形態的な右左と、結合の右左は一致していないそうです。）
　何にしても左右の区別があることがおもしろく感じられます。一度お手持ちの水晶を、「これは右、こちらは左」というように見てみてはいかがでしょうか。すると一つの水晶の中に、右と左があるものがあることに気づくと思います。ブラジル双晶と呼ばれているもの、その境は柱面をじっくりと観察すると見つけることができます。また、右と右、左と左の組み合わせの双晶はドフィーネ双晶と呼ばれています。一つの単体だと思っている水晶が、実は二つの水晶の合体物だとは意外な感じがします。水晶の結晶構造は、左か右巻きのスパイラルになっています。

気を放出する働きがある

難しい話はさておき、見分ける方法は原石（成長段階や研磨処理などを加えた加工品は不可）であれば簡単だ。柱状のものの場合肩の部分にある、少し欠けた四角い部分が右にあれば右水晶、左にあれば左水晶だ。ちなみに、最近多い人工水晶には左水晶（右巻き）がない。左水晶は天然物のみだ。おまけにクォーツ時計などに使用される水晶発振子や超音波機械に使用する水晶は必ず人工水晶（つまり左巻き）を使用するという国際的な規約がある。

音叉⇔共鳴



水晶の大きさ

水晶はどのくらいまで大きくなれるのであろうか。スイスのアルプスの煙水晶は大きいので有名である。1719年に発見された大きた晶洞からは合計50トンにも達する多くの煙水晶が掘り出された。そのうちの一つは350kgもある大きなものであった。われわれの体の比重はおよそ1であるが、水晶の比重は2．65である。そこで350kgを2・65で割ると、132kgとなる。体重66kgの人間が2人分もの大きさに相当する。また別の晶洞からは一つ20kgから70kgもの大きさの煙水晶が実に1700個以上も掘り出された。よちよち歩きの子供から小学生程度の子供が1700人も一か所に集まっているようなもの。ブラジルからは長さ6・1m，直径1・52mで39916kgもある単結晶が発見された。発見されたとき残念ながら頭部が欠けていた。もし形態が完全であったとすれば100トンにも達したであろうと推定されている。ブラジルからは5トンくらいの水晶ならばしばしば掘り出され25トンにも達するものも少なくはない。いくつかの水晶が集まった塊では120トンのものもあり、その中には2トンの透明な水晶も含まれていた。アルプス以外でもブラジル，マダガスカル，スコットランド・スペインやアメリカからも大きくて美しい煙水晶が産出する。甲府市にある宝石博物館にはブラジル産で1270kgの無色の水晶が展示されている。あまり形がよいとはいえないが甲府市では最大の水晶であろうとの説明を受けた。山梨大学の水晶館には高さ97cm重さ77・5kgの甲府産の無色の水晶が展示されている。昇仙峡あたりのお土産店の店頭に置かれているブラジル産の水晶の中には水晶館のものよりも大きいものがいくつもある。ビルマ産（ミャンマー産）で中国にて研磨されたと信じられている巨大で無傷の無色透明な水晶球は，ワシントンの国立博物館に展示されている直径は32・2cm重量は48・6kg。研磨される前の水晶はどんなにか大きく美しいものであったことだろう。ビルマには立派な水晶が数多く産し、かって700kg以上の透明な水晶が産したといわれている。水晶は成長の過程で液体や固体を取り込み、また地殻変動で割れ目が生じて遺明度が下がることが多い。握り拳ほどの水晶でも不純物の全く見えないものは少ない。直径32cm以上で不純物を全く含まない水晶はおいそれとは見つからない。

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