Old Folks at Home
（故郷の人々）Way down upon de Swanee ribber,Far, far away, Dere's wha my heart is turning ebber, Dere's wha de old folks stay. All up and down de whole creation, Sadly I roam, Still longing for de old plantation, And for de old folks at home. |
| 世界でもっとも多くの人々に歌われる歌をつくったといわれるアメリカの作曲家、スティーブン・コリンズ・フォスター（1826年〜1864年）の37年という短い人生の中で２００曲近くの曲を発表。その代表曲の１つ。昭和30年代以前には、中学のたいていの音楽教科書に載ってたアメリカ合衆国・フロリダ州の州歌です。スワニー川は、フロリダ半島の付け根の部分を流れる川。とりたてて特徴のある川でもありませんが、この歌のおかげで世界に知られる川となりました。原詞が黒人英語で書かれていることから推測すると、現地の黒人の間で歌われていた元歌が何かあったようです。フォスターは、ミンストレルショー（白人が顔を黒く塗り、黒人の格好をして演じる芝居）のための曲をたくさん作りました。文部省が作った音楽教科書には、戦争中は禁じられていたアメリカのフォスターの曲をはじめとする外国曲、「夜汽車」「小ざつね」「思い出」
「どんぐりころころ」「夕焼け小焼け」「証城寺の狸囃子」などの童謡も昭和２４年から載るようになります。 フォースターは1826年のアメリカ独立記念日、つまり七月四日にアイルランド系の父とアングロサクソン系の母の第九子としてピッツバーグで生まれている。二人の姉がピアノを弾き、「アイルランド民謡」などのピアノ演奏を聴いて育った。フォースターに最も影響を与えたのは八歳年上の姉ヘンリエッタで、やっと弦を押さえるくらいの幼い子にギターのコードを教えた。兄のモリソンは「二歳のころからギターでハーモニーを付けられた」と書いているが、この話の信頼性には疑問が残る。しかしフォースターが音楽的な環境の中で育てられた事は確かなので、九歳のころからミンストレル・ショーを演じていたことも、ごく自然の成り行きだったのだろう。近所の仲間と「セスピアン・カンパニー」というミンストレル・ショーの劇団を作っていたことはよく知られているが、「おおー・スザンナ」には、そんな影響が色濃く現れている。この名曲がいつごろ作曲されたのかはっきりしないが、楽譜の発表年月日より五、六年前に完成していたようだ。「おおー・スザンナ」の歌詞からは、バンジョーを抱えた「ミンストレル・ショー」の芸人きどりではしゃいでいる気分が伝わってくるようだ。 ぼくはバンジョーを膝に乗せてアラバマからやってきた 恋人に会いたいからルイジアナまで探しに行くんだ 「おおー・スザンナ」の歌詞のあちこちに現れる黒人訛りと差別表現にも、ニグロ・ミンストレルにかぶれていた少年時代の影響がはつきりと現れている。 1849年フォースターは「おお！スザンナ」 のヒットが緑になって、ニューヨークの出版社ファース・ポンド社と契約した。契約の内容はこの時代には珍しい印税契約だったが、エジソンはまだ蓄音機を発明していない。蓄音機もレコードもない時代に、プロのソングライターの道を選択するとしたら、収入は楽譜の売上から生じる僅かな印税にたよるしかない。その頃のポピュラー・ソングの楽譜は、一万部も売れることはめったになかった。楽観的で世間知らずのフォースターは、こんな厳しい環境の中にあえて身を投じることになった。 1850年、フォースターは生まれ育ったオハイオ州ピッツバーグに事務所を持った。 プロとしての最初の仕事は、憧れていた「クリスティー・ミンストレルズ」 のエドウィン・P・クリスティーに手紙を書くことだった。 「僕の新しい曲、「草競馬」と「ドリー・デイ」の二曲の譜面をお送りいたします」にはじまる、1850年二月二十三日付の手紙がいまも残っている。こうして「草競馬」はたちまち、クリスティー・ミンストレルズ一座からヒットして、ほとんどの劇団で歌われるようになった。それでもフォースターは報われることはなかった。フォースターの悲劇は、二十世紀のように知的所有権の管理体制が行き届いていなかったとか、印税が発生する商品が少なかったことだけでは説明がつかない。それに輪をかけて、フォースター自身が無頓着で、著作権の大切さをあまり理解していなかったからだ。クリスティー一座からの依頼で「故郷の人々（スワニー川）」を書いたときも、フォースターはわずか十五ドルで作家名をクリスティーに売り渡した。この曲の作家名が正当に表示されるようになったのは、フォースターの死後十五年もたってからだった。 ミンストレル・ショーの一座は楽譜の売上げも大事な資金源だったので、ヒット曲はかなりの収益を上げていたはずだ。フォースターの曲ではないが百万部の楽譜を売ったと伝えられている曲もある。息子を戟場に送り出す母親の切ない気持ちを歌ったがニューヨークのウッズ・ミンストレルの持ち歌だったが、南北戟争のおかげで異例の大ヒットになった。フォースターは百八十八曲の歌曲と十二曲の器楽曲と百五の編曲と一つの訳詞を残した。 1927年「ケンタッキーの我が家」がケンタッキー州の州歌に制定され、1935年には『故郷の人々』がフロリダ州の州歌になった。1951年のアメリカ議会は一月十三日のフォースターの命日を「フォースターの日」に制定した。フォースターが「アメリカの誇りになった日」は、すべて死後半世紀以上も経ってからだった。 後世に「アメリカ・ポピュラー・ソングの父」と慕われ、これだけ大きな足跡を残しながらフォースターの生涯はいつも貧しく、最後まで悲惨な生活から抜け出せなかった。 1861年、フォースターは妻子を伴って、オハイオ州ウォーレンからニューヨークに向かった。アメリカ文化の中心地なら、ソングエフイターとして活動できるチャンスがあ ると思ったのだろう。キューヨークでの最後の住まいはパワリー十五番地にあった安宿で、その頃は、「金髪のジェニー」のモデルになった妻のジェーンも、娘マリアンも、もう一緒に住んではいなかった。貧しくて養えなかったのだ。フォースターの死については兄のモリソン、ジャーナリストのジョン・マホン、若い詩人ジョージ・クーパーの証言があるが、それぞれ食い違っているところがある。兄のモリソンはフォースターの手紙や様々な資料を改ざんしたほど肉親としての体面があり、マホンはジャーナリストらしい脚色が多くて信用できないところがある。三人の中では、最後まで身近にいたジョージ・クーパーの談話が、最も信頼できるだろう。1864年一月十日の朝、フォースターから使いが来て、クーパーは部屋に駈けつけた。フォースターは喉の傷口から血を流して倒れていて、額の打撲痕からもかなりのダメージを受けていた。股のあたりのひどい火傷は湯を沸かそうとして、アルコールランプをひっくり返したからだと説明している。 「マインド・コントロール」の秘密 宗教を信じる人、信じない人 人間は、どうしてそういう超自然的存在と出会いたがるのでしょうか。最近、これには生理学的な根拠があることがわかってきました。「神秘体験」とは、人間の意識状態が変化し、ふだんとは違った意識状態になったときに（変性意識体験＝ASC）、そこで超自然的存在である神や仏に出会うことを言います。この変性意識体験を導き出す手段として使われるのが「マインド・コントロール」の手法です。似たようなものに、「ジョギング・ハイ」という現象があります。これは、マラソンなどで本当に苦しくて歯を食いしばって走っているうちに、急にバッと意識状態が変わり、苦しくなくなる現象です。とくにマラソンの女子選手などは恍惚状態でゴールインすることがあります。今年のアテネ五輪での野口みずきさんの走りは、ちょうどそんな感じでした。恍惚状態の仕組みはわかっています。ハツカネズミを長いあいだ装置のなかを走らせ、その脳を分析してみると、脳のなかで、化学構造式と作用がモルヒネ系の麻薬によく似ているベータエンドルフィンという物質が増加していることがわかります。だから、キリスト教 （カトリック）、イスラム教、仏教、仏教と神道の混合である修験道などのすべての宗教は、神秘体験への到達手段として、深山幽谷での難行苦行をおこなゝつのです。 深山幽谷で感覚遮断をおこない、断眠、断食によって脳の生理的な状態を変化させ、変性意識体験をもたらしやすくするのです。とくにあるときからそれが喜び、恍惚として感じられるため、山を登ったり、長い道を歩いたり、走ったりする難行苦行も苦にはなりません。これが、マインド・コントロールの秘密です。これがシステムとして一番よくできているのが、比叡山の千日回峰行です。千日回峰行の行者は、最初は比叡山の上を一周し、次に山を下りて京都の町中へ入り、赤山（せきざん）禅院というところまで往復し、次に京都の町中を通って山を駆け上がります。「途中で走れなくなったら、そこで切腹して死ね」と短刀をもたされていますから、苦しくても休むわけにいきません。要するにジョギング・ハイが起きる条件をすべて備えているのです。この千日回峰行はいまでもやっており、もちろん途中で挫折する人も多いのですが、これを行満した人は「大行満・大阿闍梨」として大いに尊敬され、比叡山を下りたところにある坂本という町でひとつの寺坊をもらい、そこの住職になれます。千日ということは、約3年のあいだ山にこもったまま、食うものも食わずに毎日走り回るわけです。しかも彼らは無言の行をやります。真っ暗なお堂のなかで護摩を焚き、香の匂いをかいでお経を聞きます。 これで変性意識体験を起こさないはずがないし、そこでつねに仏に意識を集中していますから、仏様と幻覚的な出会いをしないはずがないのです。そして、千日回峰行ほど有効にべ一夕エンドルフィンを大量に分泌させる手段は、ほかにはないでしょう。大量の麻薬を脳内で製造しているようなものですから、非常な恍惚感があるのです。「ジョギング・ハイ」は一度体験してしまうとやめられないと言います。外国から東京にやってくる観光客や政府高官で、滞在中に皇居のお濠のまわりをジョギングする人は結構います。大統領として来日したクリントンやプツシュもやっていました。四国八十八筒所の巡礼や、熊野古道を通って那智の滝に打たれる修行なども、ベータエンドルフィンを大量に分泌させるものです。つまり、非日常的な体験をさせてくれる宗教は、ベータエンドルフィンを分泌させる装置であり、多くの人はその快感を求めて宗教に集まってきたとも言えるのです。 パワーストーン広島 / パワーストーン水晶天然石 次はビビディ・バビディ・ブー
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