ビビディ・バビディ・ブーサラガ・ドゥーラ メティカ・ブーラビビディ・バビディ・ブー うたえ おどれ たのしく ビビディ・バビディ・ブー |
| 敗戦の年はやけ暑かったという。秋になると赤とんぼが、やけに多く、すっかり焼き払われた都会は、ばかに遠くまでよく見えたらし い。夕日や朝日が、やけに大きく見えたらしい。ラジオは「赤とんぼ」などの懐かしい唱歌や童謡をながしました。昭和２１（１９４
６）年の『中央公論』社会時評は（当然、原稿は敗戦の年）「高熱で赤茶けた焼けトタンを組み立てて作った小屋で、中心だった家々 は、土台石ぐらいしか残っていないが、人々は日々の生活を続けている。水道の鉛管が燃えずに残っていて、水をチョロチョロとこぼ
している。道を歩く人が「水を飲ませて下さい」と焼けトタンの家に、一応、声をかける。」ラジオ番組のなかで、いちはやく復活し たのは、天気予報で、敗戦の一週間後、八月二二日から再開された。アメリカ占領軍は、上陸するとただちに放送検閲を始めた。放送
は占領軍の指導のもとに、日本の民主化・非軍事化の実現をめざさなければならないとされた。九月二五日に、占領軍はCIE（民間情報教育局）を設置した。これは放送や新聞の監視だけではなく、国民の表には立たないけれども、戦時中の日本の特高（特別高等警察）や憲兵隊や内閣情報局とは比較にならない巧妙な手段で、日本人をコントロールする機関だった。その数日後、初の街頭録音番組『街頭にて』が放送された。この年の年末には占領軍の脚本による『真相はかうだ』が『戦争裁判報告』を放送開始。娯楽番組では敗戦の翌年の正月から『のど自慢素人音楽会』開始。 超自然的存在を感じやすい人がいる 宗教の起源のひとつは、フロイトが『トーテムとタブー』で書いた「原父殺害」ですが、もうひとつは、いろいろな手段による変性意識体験でした。変性意識体験をすると、「トランス」という恍惚状態になって自我がなくなり、精神の一部が自動化して口から言葉が勝手に出てきたり（舌がたり）、幻覚という形で超現実が自分に語りかけてきたり、あるいは憑依という形で、超自然的存在が自分に乗り移って操ったりするようになります。世の中には、トランスに陥りやすい人がいます。てんかん的な素質があって脳波に異常があったり、精神病だったり、薬物の作用でそうなる人もいます。要するに、幻覚をもちやすい素質をもった人たちです。暗示にかかりやすい人や自分が他人を暗示に巻き込む力がある人も、自分で自分をトランス状態に陥れることができます。こういう人をドクター・マジシャンやシャーマンと呼び、彼（彼女）らがトランス状態に陥り、神や仏や霊といった超自然的な存在からのお告げを人々に伝えていました。多くの人々は、自分が生きていくうえで、そういう超自然的な存在からの導きを得たいという気持ちをもっています。古代の人間は全員がそれをもっていましたから、社会全体が超自然的な主導に従ったのです。卑弥呼がいたころの日本がそうでしたし、中国も鹿の肩甲骨を火で焼いて、その割れ目によって戦争をするかしないかなどを占っていました。 それも「天」という超自然的な存在を前提としています。いまヨーロッパ人は日本人のことを迷信的だとバカにしますが、キリスト教の前身のユダヤ教では、幻覚という形で神の声を聞く人は「預言者」と呼ばれました。キリストもその預言者のひとりです。イエス・キリストは幻覚的な体験をして神や悪魔と出会っています。イスラム教ではムハンマドが最終的な預言者です。ムハンマドもやはり幻覚のなかで神のご託宣を聞き、それが『コーラン』となります。ここから、宗教は日常と非日常との架け橋である、とも言えます。その一方で、儒教やキリスト教、ユダヤ教、イスラム教でもそうですが、人々の共同生活を成り立たせるためのルールを教えるものでもあります。実は『コーラン』は2つの部分に分かれていて、ひとつは預言者ムハンマドが幻覚という形で神に出会う話、もうひとつは「模範的族長のための完全統治マニュアル」みたいなもので、今日の民法、刑法、刑事訴訟法もすべてそこに含まれます。この『コーラン』のなかの法律をそのまま実行しようとするのがイスラム教原理主義者で、それを完全に実行したのがタリバンです。イスラム教のみならず、多くの人々は今日でも、超自然的な存在からの指示に従って行動したほうが安心だと考えています。ジョージ・W・ブッシュやチェイニー、ラムズフエルドといった「ネオコン」の人たちはキリスト教原理主義者で、『聖書』 に書いてあることをそのまま実現しなければならないという思想に支配されています。ですから、ブッシュ大統領は同性同士の結婚、妊娠中絶、クローン実験、神経幹細胞の培養などに反対なのです。ブッシュ大統領は「イスラム教原理主義は世界の敵だ」と言いながら、自分たちはその実、キリスト教原理主義なのです。サミュエル・ハンチントンという人が『文明の衝突』という本を書き、いまの戦争を「文明と文明の衝突」で説明しています。キリスト教原理主義とイスラム教原理主義の衝突は、結局、似た者同士の争いという側面もあるのです。 パワーストーン広島 / パワーストーン水晶天然石 次は冬の星座
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