元気のでる館 ＞ 神秘の世界へ ＞ シェブレルの振り子
まず、五円玉（五十円玉でもよい）と、長さ三十センチくらいの細いヒモか木綿の糸を用意します。それを硬貨の穴にとうして振り子を作ります。次に、白紙を用意し、直径十センチくらいの円を描き、その中に十字の線を引きます。
この紙を机かテーブルの上に広げておきます。
五円玉の振り子を人さし指に結び付け、紙に描いた十字の真上一〜二センチぐらいの所に五円玉がくるように位置させます。この時、五円玉を持った手は肘を机の上にしっかりと乗せ、腕や指が動かないようにします。これで準備完了です。気持ちをゆったりさせ、肩の力を抜いてください。その状態で振り子を見つめながら、「五円玉が前後に揺れている」と、繰り返しに念じるか、「五円玉が前後にれている」というイメージを思い浮かべてください。このとき手や腕は動かさないようにします。しばらくすると、五円玉で作られた振り子は少しずつ前後に動き始めます。動き始めたら、その動きに合わせるようにして、「五円玉が前後に揺れている」と念じ続けるか、イメージを描き続けます。すると、その前後の揺れはどんどん大きくなっていきます。最後に振り子が静止しているイメージを思い浮かべ、「静止する」と心の中でとなえます。そうすると、今度は振れが少しずつ小さくなって、自然に静止します。同じように、「左右の揺れ」「右回転」「左回転」、と自在に五円玉の振り子をイメージでコントロールすることができます。この実験は、発見者の名をとって「シェブレ−ルの振り子」と言われていますが、ほぼ九十九％の人が振り子を動かすことに成功します。
これは何も、オカルト的な力が働いているわけではなく、不思議現象でもありません。

イメージには物事を共振させる力が働くからです。とくに、一度前に体験していることに対しては条件反射的に共振が起こりやすいのです。私たちの頭の中にはもともと、手や指のあらゆる動きが記録されています。たとえば意識的に振り子を動かすとしたら、指先の筋肉を使って何通りかの動きをすぐに行うことができるはずです。
イメージを浮かべることで、頭の中に記憶されている手の動きと、条件反射的に体に指令を送る回路（条件反射回路）を共振させ、手や指の筋肉を自動的に動かしてしまうのです。例えば、熱い風呂に入っていることをイメージすれば、だれでも体温が0,1~0,2度程度は上がり、冷たい水の中に入っていることを重い浮かべる、やはり同程度に体温が下がってきます。イメージが肉体を共振させ、考えを共振させる指の先が動いた位で何を大袈裟に、と考える人がいるかもしれません。もう一つの実験をしてみましょう。この実験は、二人で行うか、壁を背にして行ってください。ひとりでいきなり行うと危険なこともありますから注意してください。
まず壁を背にして立つか、実験を補佐する人が実験をする人の後ろに位置してください。実験をする人は両足をそろえて立ち、両手を体の脇につけて、静かに目を閉じて下さい。気持ちをリラックスさせて、自分の体が前後に大きく揺れているイメージを浮かべてください。意識して動かすのではなく、イメージを浮かべるだけです。

イメージが浮かばない人は浮かべようと意識するか、ブランコに乗っているときのことを思いだして下さい。すると、身体が前後に動いてくるのが感じられます。感じられたら、その前後の動きと思い浮かべるイメージを同調させようにします。すると、その前後の動きはだんだん大きくなってきます。
次に、体が元のように静止しているイメージを浮かべてください。
すると体の揺れがだんだん小さくなってきて、ぴったりと静止をします。左右の揺れも、上半身の回転も同じようになります。このように、イメージは短期間に身体を揺り動かすほどの力を持っています。イメージが生命エネルギーの働きの方向性を決める体が動くだけでなく、すべてに同じことが起こります。病気に関しても、ビジネスに関しても、人生に関してもです。病気が回復するイメ-ジを描くと回復に向かいますし、悪化のイメージを描くと悪化していきます。成功するイメージを描くと成功に向かいます。
反対に失敗のイメージを浮かべると失敗する方向に向かうのです。
人生に関しても同じことがいえます。これがイメージの持つ力であり、想念の力です。
理由は、イメージが生命エネルギーの方向性をコントロールする力を持っているからです。リラックスをして、ただ生命エネルギーの働きに任せると、調和と発展の原則に従って最良・最高の状態を作る方向性を示します。しかし「うまくいかない」「できない」というマイナスイメ−ジを浮かべるとマイナスの状態に向かってしまうのです。

「私は能力がない」「この病を克服することができない」と思いこんでしまったり、「もうだめだ」「そんなことできっこない」「失敗したらどうしよう」といったマイナスの言葉やマイナスのイメージにとらわれていると「生命エネルギー」が本来の働きを失い、本当にものごとがマイナスの方向に動いていってしまうのです。
反対に、「自分にはすごい能力がある」「私は大いなる可能性がある」と信じていると生命エネルギ−の働きに加速がつき、徐々ににそのようになってゆきます。本来的に「生命エネルギー」は調和と発展の方向性があります。ですから、自然の状態でいればやがては良い方向に向かいます。しかし、イメージすることにより、その働きを強め、加速することができるということです。それが宇宙の大法則であり、心の本質であるからです。この原則はすべてのことに通じます。人はその人がイメージした通りの人間になっていくのです。
また、イメージしたことが実現化するのです。そして、そのイメージのもとになる願望や目標は、宇宙の法則に従ったものでなければもないということは、言うまでもありません。この大原則はすべての出来事に共通します。ですから、イメージの力は健康の回復と促進に、ビジネスや人間関係に、知的な能力の向上にとあらゆるものに活用できるのです。よくイメージの力はどのくらいの年齢まで使えるのですかという質問を受けますが、年齢には関係ありません。その人の描くイメージのちから、つまり想念の強さに関係があります。

強さというのは、本当に心からそれを望んでいるのか、いないのかということです。なかには、直りたいと言いながら心のどこかで直りたくない、直るのが怖いというようなわだかまりを持っている人がときどきいるからです。「心のそこから快癒を願うこと」そして「病気が快癒している状態をありありとイメージすること」がポイントです。
浄化の瞑想や光の瞑想（普通の瞑想でもよい）をして生命エネルギーの動き
を活発化させた後にこのイメージコントロールを行ってください。
あらゆる病気の回復に健康の維持促進に役立ちます。
目標を達成するためには潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望持つこと。
明るく前向きで夢と希望を抱いて生きることなどです。
また、「困った」という波動が、「困ったこと」を引き起こします。人間本来には困ったことは起こらないのだから（自分に克服できることしか起こりません）肯定の金太郎飴になりなさいということです。成功した人ほどイメージの力を活用しているようです。
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「生命エネルギー」の本質
すべてのものを最高裁量の状態にする方向性をもつエネルギーであることを思いだしてください。そして、この生命エネルギーの働きの方向性をコントロールするものが心の中に浮かぶ思いであり、イメージなのです。
日々どのようなイメージを心に描いて過ごしているかが問題なのです。
その思いが調和と発展の原則に沿っているならば、思いは必ず実現はするのです。
そのことはすでに多くの人々が確認してきたことなのです。
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