健康のためには、自分の心身の状態をよく知る ことです。
五臓六腑の状態、自分の人生の目的、自分の老化に対する考え方、命に対する考え方、感情のパターン、それらを常に確認することが大切です。できることなら、自分の五感はどのように動いているかということにも敏感であり、聴覚、味覚、嗅覚、視覚、触覚という五
感がうまく働いているかが感じられれば、自分の身に起きていることを常に察知することができます。そうすれば自分の身に起きる変化という ものは常に必然だということに気がつくことができ、それに気づけば、体にこれまでと違った変化が起こるはず。私たちの細胞は毎日入れ代わ
っていて、刻々と新しい体が息づいています。「失敗とは成功への第一歩であり、病気とは健康への道しるべ」と考える人は、病気を怖れずに 済む人です。失敗(病気)は成功(健康)への一里塚だったということになります。多くの人は、病気をそんなふうに呑気には受け止められな
くて・・・。体のどこかが痛かったり辛かったりすれば、それに心を奪われてしまい余裕がなくなります。しかし、実はこの心の状態こそが、 健康のためにはもっとも困った状態なのです。たとえば医者に「00が悪いようです」と言われて納得した途端に、本物の病気になってしまう人が多いようです。どうしてそうなるのか。それは自分の体なのに、判断を他人に任せてしまうことで、内なる自然治癒力を存分に引き出すこと
ができない状態に陥ってしまうからです。たとえ病気になっても、再び健康を取り戻せる人は「00が悪いですね」という医者の判断に動揺など しないもの。「失敗(病気)は信号にすぎない」と前向きに解釈して、再び健康を得るための力とします。そうして自分の力を信じられる人は、
生命力が表に表れてくるものです。顔に、体つきに、目に、声に、肌に、あらゆるところにみなぎってきます。そんな自分の変化に気づくほど、人は健康だけでなく人生そのものへの洞察を深めることができるもの。生命の不思議、自分の生まれてきた意味などを、自分の心と体を通して、
より深く読み取ることができるようになります。そして、自分の人生の目的にも気づくことができるかもしれません。その目的に向かいまっす ぐに進む人は、人生が全治全快になると思います。その時こそ、「健やかで幸福な人生」となります。もちろんそこにも「喜怒哀楽」は、次々
と訪れることでしょう。けれども五感を磨き、自分という存在を心と体を通してよく知っていれば、不安、迷い、判断、評価、恐怖など、さま ざまな否定的感情にとらわれることなく、自分のあるがままの姿で、喜びと哀しみの人生の川を気持ちよく流れていくことができるのだと思い
ます。人は同じ川に二度と入ることはありません。なぜなら、たった今入った川の表面はもう流れて変化しています。私たちの悩みもまた、二 度と自分に戻ることはなく、なぜなら、今の自分の体と、一瞬前の体はもう変化しているからです。であれば誰にも健康になるチャンスは瞬間
ごとにあるということに・・・
☆ 呼吸法の基礎と意識の話
われわれが普段無意識に行っている呼吸法を胸式呼吸法といいます。息を吸うと胸が膨らみ吐くと収縮するというものです。これに対して、腹式呼吸というのがあります。これは、息を吸うと腹(下腹部)が膨れ、吐くと収縮するという呼吸法です。健康法としてヨガなどに応用されて
いるものです。健康呼吸としての複式呼吸は、下腹にとどまった汚れた血を心臓に戻す力があるため、貧血や生理通、冷え性などに効果を発揮 します。試した方もいるのでは…・。特に女性は、男性よりも、呼吸が浅いのでそれによる便秘や貧血が多い。この呼吸の訓練をしっかりやっ
ていれば元気はつらつとしてくることは間違いありません。そして腹式呼吸とともに、健康呼吸とされるのが丹田呼吸法なのです。これは別名 を反式呼吸と呼び、腹式呼吸とは逆に、息を吸うときに下腹をへこませ、吐くときにふくらませる呼吸法なのです。大きく吸い込み大きく吐く
深呼吸であり、一呼吸が非常にながいという特徴があります。仏教や道教では、この呼吸法が心身健全、不老長寿を生み出す方法であることを 説くと同時に直観力を養う方法であることも述べています。この呼吸法は、体全体に循環させる力を持っています。腹式呼吸のパワ−アップし
たものと考えてもよいのです。気功法の呼吸法は、細く長い息遣いをすることが基本であり、重要なポイントなのです。この事に一刻も早く気 づく為に、まずは、いつもより十分早く起きて気功法を行ってみてください。要するに、いちばん楽にできる姿勢ですればよく、そのとき、大
切なことは腰を立てて、背骨をまっすぐにすること。天の気と地の気が背骨に沿って、自由に行き来できるようにすることが肝心です。それと、 もうひとつ大切なことは腕を真横に伸ばして、肺を広げることです。そして、肺いっぱいにプラーナというエネルギーがいき渡るようにするこ
とです。たんに大気を吸って、吐いてということではなく、宇宙のエネルギーを取りこむということ。それと、ヨガには、左右の鼻の穴を交互 に使いわけてする呼吸法が、いくつもありますが、この右と左の鼻の穴には、深い意味があるのです。右の鼻の穴でプラスの気を吸うのです。右はピンガラという太陽の気で暖かく力強いものです。プラスの気を吸うと、心が表に向きます。左からは、マイナスの気がはいってきます。
これはイダーという月の気です。これは冷たく、落ち着かせるもので、心が内側に向いていくのです。右の鼻の穴を使っての呼吸は、神経を活 性化させ、反対に左の鼻の穴を使うと、副交成心神経を刺激するといわれています。鼻の穴を左右、交互に使って行う呼吸法を紹介します。ま
ず右手の小指と薬指で左の鼻の横を押さえて、右の鼻の穴から、静かに息を吸います。つぎに右手の小指と薬指をはなし、右手の親指で右鼻の 横を押さえ、左鼻の穴から、静かに長く息を吐き出します。このとき、吸う息の倍の長さで、ゆっくりと吐くのです。それを交互に、五、六回
するのです。右の鼻から吸って、左の鼻から吐く、左の鼻から吸って、右の鼻から吐く・・・というように。左右両方の鼻を交互に使うから、 落ちこんだり、うつ症状のときは、神経のバランスがとれて、良いといいます。
ガン治療と活性酸素の話
動脈硬化に次いで恐ろしい病気は何といってもガンでしょう。ガンは現在、日本人の死亡原因のナンバーワンをしめています。実は、このガンの発症に活性酸素が深く関わっているのです。私たちの細胞の遺伝子には色々な役割を持ったものがありますが、その中に、ガン遺伝子、ガン制御遺伝子、DNA修復遺伝子という、ガンの発症に関わる遺伝子があることが解明されています。ガン遺伝子が活性酸素により傷つけられると、ガン遺伝子が働き出します。また、DNA修復遺伝子が活性酸素により傷つけられるとガン化した遺伝子を正常に戻せなくなってしまい、やがて正常な細胞がどんどんガンとなり、その組織や器官がガン化することが分かっています。活性酸素の発生とその傷害をできるだけ防ぐこと
が、これからの時代の健康維持のために重要なことです。ガンの治療方法には「外科手術」によって患部を取り除く方法の他に、「放射線療 法」と「化学療法」があります。放射線療法は、患部に放射線を照射し、そこに活性酸素を発生させてガン細胞を破壊する方法です。ところが、放射線はガン細胞だけでなく、その周囲の正常な細胞まで殺してしまう恐れがあります。一方、化学療法は、抗ガン剤、または制ガン剤と呼ばれる薬剤を用いて、やはり体内で活性酸素を発生させ、活性酸素の強力な殺傷力でガン細胞を殺そうとするものです。この場合も正常な細胞を
傷害したり、殺したりする危険性が伴います。したがって、化学療法での抗ガン剤または制ガン剤の使用には、心筋、肺、腎臓等の細胞の障害、また、免疫力の低下等、多かれ少なかれ必ず副作用を伴います。最近は、この抗ガン剤を使用しないで治療する医療機関があるそうです。「リ
ウマチ性関節炎」は、膝や肘の関節に痛みが生じます。これは、自己免疫の異常が原因で、白血球が患部に活性酸素を大量に振りかけるこ とが痛みの原因となります。この病気は、生体にとっての外敵である細菌やウイルスをおさえる免疫機能の一部が異常に反応して、自分の細胞を敵とみなして、自分を攻撃してしまうという「自己免疫疾患」と呼ばれている病気です。リウマチ関節炎になった人の関節には、白血球の一
種である「好中球」が多く見られます。これは、炎症が起こると好中球がかけつけてきて患部に活性酸素をまき散らかすからです。関節には、関節を円滑に動かすための「滑液」という潤滑液がありますが、関節を包む骨液膜から分泌される滑液には、活性酸素を殺す抗酸化
物質やガラクターゼの抗酸化酵素が充分に含まれていません。これが活性酸素の被害を広げる原因なのです。つまり、関節での炎症が起こると、活性酸素を消去する方法が無いのです。
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