ストレスの話(6)です
音楽を活用したストレス・コントロールの方法
■ 現在の気分と一致する音楽を選ぶ
■ 始まりは、音楽のしらべと自分の心を同調させること
■ 身体の中に感じる不快な感覚をあるがま まに感じとる
■ ストレスが消えてきたら、身体の中にある気持ちの良い部分を感じる
■ 仕上げに、元気を出す曲、明るく楽しい音楽 を聞く
■ さまざまな思いや感情が光りとともにハーモニーを奏で始める
■ より高い成長を目差して新たな旅立ちが始まる
■ おおいなる愛と光の中に還っていく
■ 人生は多くのことを体験し、創造し、楽しむためにある?
今回は「音楽を活用したストレス・コントロールの話」についてです。太古より音楽は人々の心を癒し、感動させ、人々に夢と活力を与え続け てきました。この音楽の持っている不思議な力を活用することにより、楽しく、効果的にストレスを解消することができるようになります。お試し下さい。現在の気分と一致する音楽を選ぶ。まず、大切なことは自分の今の気分と一致する音楽を選ぶことです。気分的に落ち込んでいるならば、落ち込んでいる雰囲気をかもし出す音楽を選ぶことです。悲しい気分であるならば、悲しみの雰囲気をかもし出す音楽を、怒りに溢れているのならば、ハチャトリアンの「剣の舞い」やロックのようなその雰囲気をかもし出す音楽を選ぶことが大切です。
ややもすると、落ち込んでいるときには明るい音楽を、悲しみを感じているときには喜びの音楽をと、反対の気分をかもし出す音楽を選択 をしてしまうようです。しかし、これは間違いです。始めの段階ではそのときの心境と同調するような音楽を選択することが大切なのです。始まりは、音楽のしらべと自分の心を同調させること、そして、音楽に心を同調させたとき、私たちの魂は音とともに身体の中から抜け出てひろ
〜い、ひろ〜い宇宙空間の中を漂いはじめるのです。その漂いのなかで、自分を縛っていたものから離れ、心の鎧を脱ぎ捨て始めます。そして、 この過程でストレスが発散し始めます。発散の始まりが、身体の何処かに不快な感覚が現れてくることです。身体の何処かに不快な感
覚が現れてきたら(ほとんどの人が現れてくるのですが)、そこに意識を持っていき、その不快な感覚をあるがままに感じるようにします。その不快な感覚を、止めようとしたり、感じないふりや、見ないふりをするのではなく、あるがままに感じることがとても大切な作業になります。身体の中に感じる不快な感覚をあるがままに感じとる。ほとんどの人が、この不快感から逃げたり、押さえ込んだり、振払ったりしようとするようですが、そうしてはいけません。あるがままに、その不快感を感じることがストレスを解消する大切な作業になるのです。恐れる必要や怖がる必要もありません。はじめの内は、その感覚が強く
なったり、広がったりするかも知れませんが、やがては自然に消えていくからです。ひとつめが消えても、二つめの不快な感覚がでてくるかも知れません。そうしたら、それも、自然に消えてなくなるまで、あるがままに感じるようにします。二つめが消えたら、三つめ、三つめが消えたら、四つめと次々に消していくのです。このような、不快な感覚をあなたは身体に閉じ込め
ていたことに気付いて下さい。怒りを抑え、悲しみを抑え、不安や恐怖を抑えてきた結果としてストレスが身体一杯にたまっていたのです。 「心の中に潜む不安と恐怖と怒りの正体」でお話をしたように、不安や恐怖は必要があって発生するのです。それを感じないようにしていたこ
とが、ストレスから逃げられなくなってしまった一番の原因であるからです。ストレスが消えてきたら、身体の中にある気持ちの良い部分 を感じてみる。身体から不快な感覚が消えてきたら、こんどはヒ−リング・ミュージックのような心が静まる音楽に移ります。そして、自
分の全身を感じてみます。まだ、不快な感覚が残っていたら、同じようにしてその感覚をあるがままに感じとるようにします。すると、同じよ うにその感覚は消えていきます。そして、身体の中にある不快な感覚がなくなってきたら、今度は身体の中にある気持ち良く感じる部分や、やすらいでいるように感じる部分に意識を持っていくのです。人によっては、明るい光を感じるように感じるかも知れません。すると、その
気持ちよさや、やすらぎが少しづつ広がってきます。それを感じているとやがては、ふか〜い、ふか〜いやすらぎの状態がやってきます。
音楽を聞きながら、その状態を楽しんで下さい。
☆ ストレスの話(7)
■仕上げに、元気を出す曲、明るく楽しい音楽を聞く
そして、最後になりたい状態を表現している音楽を聞くようにします。元気になりたいのならばビートルズの「イエスタディ」を、やる気を出 したいのならば 谷村新治の「昂」や「ロッキー」のテーマ曲などをかけるとよいかもしれません。大切なことは自分の好みの曲を選ぶことで
す。私は「軍艦マーチ」が気に入って います。気に入る音楽は人それぞれです。他人の思惑よりも、自分本位に選ぶことが大切です。
■さまざまな思いや感情が光りとともにハーモニーを奏で始める
ストレスがなくなった後に、音楽の調べに心を合わせていると身体の中で 不思議なことが起きてきます。いままで、心の奥底に隠れていたさまざまな思いや感情が言葉やイメージとなって、光の渦とともに荘厳なハーモニーを身体の中で奏ではじめます。自分が宇宙の一部であること、自分の中にすべてがある?。そんな予感を感じる瞬間かも知れません。心の中に、身体の中に広々とした宇宙空間が現れ、荘厳なオーロラが、音楽の調べにのって美しくも華麗なファンタジーを見せてくれるのです。
音の調べに同調するちょっとしたテクニックさえ身につけてしまえば誰にでも、簡単にできることなのです。音の調べとともに起こる、さまざ まな光のファンタジーを楽しんでいる間に、自然に深い癒しがおこなわれます。傷ついた心が癒され、トラウマが解消され、心身の健康と活力が蘇る、準備がなされていきます。大切なことは、自分を信じることと、何が起きても恐れなことです。起こること、体験することはあなたに
とって、必要であったことがわかります。それが、どんなに堪え難く、辛く、みじめなことであってもです。心の中で起こるさまざまな変化は、 いままでにあなたが永年の間に溜め続けてきた、いらないものが、あなたから離れるためにひき起こされる心の中のドラマなのです。そのドラ
マを、あるがままに見つめることが心の成長につながっていきます。
■より高い成長を目差して新たな旅立ちが始まる
癒しが完了し、心の成長が促されたとき、心の中で演出されるドラマが終るときになります。深く、気持ちのよいやすらぎがやってきます。そして、あなたは
新しいドラマを手にするために、より高い成長を目差して新たな人生に旅立つ心の準備をすることになります。蝶がさなぎから孵り、新たな旅 立ちの準備をするように。人生は同じところにとどまることはありません。魂の成長を目差して、常に新しい旅が用意されています。この
ようにして音楽を聞いている内に、新しい旅立ちに不安を覚えるあまりに、自分の成長を止めていた自分に気付くでしょう。
■おおいなる 愛と光の中に還っていく
ミュージック・メンタル・セラピー(いままでのように音楽を使ってストレスを解消し、癒しを行う音楽療法のこ と)の最後に行き着くところは、おおいなる愛と光があふれる世界です。あなたの本当の思いと、あなた自身が一体化する瞬間が最後にやって
きます。この、瞬間自分の中にすべてが用意されていること、すべてがすでに与えられていること、すべての悩みや問題を解決し、したいこと を成し遂げる知恵を持っていることを感じとることがでるのです。自分自身が光の存在であること、知恵の塊であり、愛に満ちあふれ愛されて
いる存在であること。そのようなことが自然にわかる素の自分に立ち戻ることができます。ふか〜く瞑想した状態と似ているかも知れません。
■人生は多くのことを体験し、創造し、楽しむためにある?
自分は何のために生きているのかを考えてみたことのない人はいないでしょう。その答えを見つけることはなかなか難しいのかも知れません。しかし、人々は昔から、音楽の中にその答えを導く力のあ
ることを直感的に感じてきました。だからこそ、悲しいときに、恐怖や不安を感じたときに、楽しいときにと、どのようなときにも音楽ととも に生きてきたのです。私は、人生は自分の思い通りに造り上げることができるものと信じています。また、一人ひとりの体験と成長がすべての人々の成長につながっていること、一人ひとりが役割を持って持って生まれてきたことを信じています。しかし、それは、苦しむことではな
く、共に楽しみ、すべてを調和させ、進化させるためにあるように感じています。次回は「心の中に夢を持つ方法」についてお話をいたします。心の中に夢を持つことにより、生命エネルギーが活性化し、死にたい気分が吹き飛び、生きる勇気が湧いてきます。次々回は「ストレスの原因
となっている価値観を見直す方法」についてお話をいたします。死にたいほどストレスを抱え、悩みを抱えてしまう裏には、心の奥底にある無 意識の(意識しているかも知れませんが)価値観と現在自分がとっている、またはとらざるを得ない行動とのギャップに大きな原因があるから
です。
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