花いちもんめ（甲） ふるさと もとめて 花いちもんめ（乙） ふるさと もとめて 花いちもんめ （全員） もんめ もんめ 花いちもんめ （甲） ○○さん もとめて 花いちもんめ （乙） □□さん もとめて 花いちもんめ （勝） かってうれしい 花いちもんめ （負） まけて くやしい 花いちもんめ |
| 吉川のルーツは九割強「よしかわ」、「吉川」きっかわ一割弱。 この読み方の違いにも歴史的な裏打ちがあるのだろうか。 そもそも、吉川という名字のルーツはなんだろうか。とくに「吉」とは何を意味しているのだろうか。 「吉」という漢字で始まる名字は意外と多い。全国一一位の吉田を筆頭に、一二二位吉川、一ニ八位吉村、一四九位吉岡、二一〇位吉野、三一六位吉沢、三六〇位吉本、三六五位吉原、四八四位吉井と、ベスト五〇〇に九個も入っている。こうした「吉〜」という名字には二つのルーツがあると考えられ、一つは、瑞祥地名によるもの。大事な田んぼには、豊作を願って「いい田んぼ＝よし田」と呼び、これに吉田という漢字を当てた。こうしたいい田んぼの所有者が吉田さん。 もう一つは、アシに由来するもの。「アシ （芦）」は温帯から暖帯に広がるイネ科の植物。日本ではごく普通の植物で各地に生えていた。しかし、「アシ」という言葉が「悪し」につながるため、「ヨシ」 に言い換えられた。関東では比較的「アシ」と呼ばれているが、貴族文化の影響を受けている西日本では 「ヨシ」と呼ばれることが多い。この「アシ」に由来する地形由来の名字も、「ヨシ」に言い換えられて「吉」の漢字を当てた。吉原は「アシ＝ヨシの生い茂っていた原」に山来するものなのだ。 名字の分布は歴史を反映している 吉川は「アシ＝ヨシの生い茂っていた川」のことで、現在と違い護岸工事のされていない川では、ごく普通のことでした。 つまり、水の恵みをもたらす「いい川」にちなむ吉川さんや、アシの茂っていた川にちなむ吉川さんのルーツは全国各地にあった。 吉川「きっかわ」はどこから来たか それでは、吉川「きっかわ」のルーツはなんだろうか。実は、吉川「きっかわ」のルーツは地名でルーツの地は、駿河国有度（うど）郡入江荘吉川（きっかわ）郷、今の静岡市清水区吉川である。藤原南家の末裔の経義が吉川郷に住んで吉川氏を名乗ったのに始まる。「吉川」地名は、恵みをもたらすいい川、という意味で「吉川」とし、それを「きっかわ」と読んだ、といわれているようだが、真偽のほどは不明。 吉川経義の孫の朝経は、鎌倉時代に播磨国福井荘（兵庫県姫路市）の地頭となっている。 承久の乱後、朝経の子の経光は、安芸国山県郡大朝荘（広島県山県郡北広島町）の地頭となり、その子経高の時大朝荘に下向して住みつき、以後同地の国人となって成長。戦国時代には、毛利元就の次男元春が養子となって毛利氏の一門に連なり、合戦で負け知らずの吉川元春は秀吉嫌いで、その子広家は関ケ原合戦では西軍にいながら毛利本家と離れて東軍に通じた。江戸時代、吉川家は岩国で六万石を領していたが、長州藩の分家という扱いだった。明治元年正式に大名となっている。 この安芸（あき）吉川氏の分家に、石見吉川氏という一族がある。吉川経光の三男経茂が石見国邇摩（にま）郡津淵（つぶち）村（島根県大田「おおだ」市温泉津「ゆのつ」町）の地頭と一なって移り住んだもので、戦国時代は福光城に拠り、毛利氏に属していた。天正九年（一五八一）の豊臣秀吉の鳥取城攻めに際して、この一族の吉川経家は三カ月間の籠城の末に自刃したことでも知られる。 「よしかわ」と「きっかわ」の分布 吉川の読み方の違いによる分布をみてみよう。全国で九割強が「よしかわ」なので、基本的にはどの地域でも「よしかわ」さんが圧倒的に多い。ところが、鳥取県・島根県・広島県の三県では「きっかわ」が六割。岡山県でも「よしかわ」と「きつかわ」が半々で、ここが「きっかわ」さんの一大集中地域となっている。歌手の吉川晃司も広島県の出身。これは、安芸吉川氏と石見吉川氏の影響があると考えるのが妥当。少し細かく、出雲地区で「よしかわ」が多く、石見の邑智郡付近では圧倒的に「きっかわ」。石見吉川氏の本拠地。また、県全体では八五％が「よしかわ」の静岡県も、わずか一五％の「きっかわ」さんは静岡市に集中している。ここは吉川一族発祥の地なのだ。 この他、秋田県から岩手県にかけての地域でも「きっかわ」の方が「よしかわ」よりも数が多い。しかし、この付近では吉川そのものが少ない。吉川が多いというよりも、「ヨシの生えている川」に由来する吉川「よしかわ」が少ないのであろう。 つまり、「よしかわ」と「きっかわ」の読み方の違いの分布には、吉川一族の歴史的変遷の痕跡が残されているのだ。 パワーストーン元気のでる館広島 / パワーストーン広島 次は想い出のアルバム
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