ヒカウキヒカウキ ヒカウキ 早イナ青い 空に ギンノ ツバサ ヒカウキ ヒカウキ 早イナ ⇒ 昭和思い出の歌へ |
| 昭和１６年（一九四一）年四月には、尋常小学校が国民学校にかわり「皇国民の錬成」を目標とし、音楽教育も一変させられる。たとえば音階名は大正時代から「ドレミファソラシド」で通っていたのが、「ドレミ」は敵性言語であるというので「ハニホヘトイロハ」に変えさせられる。音名を言いあてる訓練は敵の飛行機の音や潜水艦の基本訓練に必要とされ、みんながそろって歌う斉唱は団体行動の訓練とされた。教科書に出てくる歌も、「広瀬中佐」「橘中佐」「三勇士」など〝忠君愛国″を歌ったものが多くなります。音楽教育も軍国主義教育の徹底をはかる時代でしたが、「ウミ」「オウマ」「花火」「若葉」「野菊」「菊の花」など、『初等科音楽』のなかのいくつかの曲は、戦後にも引きつがれて歌われました。 学校の教科書だけでなく、「小国民」向けの戦時歌謡は少なくなかった。「兵隊さんよありがとう」「欲しがりません勝つまでは」 ものごとをどうとらえるか 阿吽の呼吸とは、二人以上の人が何かをするときに気持ちがピタッと一致するという意味で用いられる。もともと、阿吽とは梵語 （サンスクッリト語） の 音訳であり、「阿」は最初の音、「吽」は最後の音のことである。そこから、密教では「阿」をすべての始まり、「吽」を究極とした。究極というのは涅槃「ねはん」、つまり悟りのことを言う。胎蔵界（たいぞうかい）大日如来の真言「オンアビラウンケン」のウンであり、不動真言の最後の 「……ウンタラタ カンマン」 のウンも、そうである。真言とは、密教で仏や菩薩の教えや功徳などを秘めているとする呪文のような語句のことで、「吽」という文字は数ある真言のなかでもひじょうに大事な意味をもっており、弘法大師は 『吽字義』という著作で詳しく説明している。その内容についてはここでは触れないが、弘法大師が言いたかったのは「即身成仏」ということである。仏の教えを求めたいと発心「ほっしん」したとき、すでに悟りを得ているというのである。つまり、発心という「阿」の心が生じたとき、「吽」という悟りの境地に達することができているとするのだ。「即身成仏」とは文字どおり、この身のままで成仏することである。釈迦も、私たち人間の生命の中には仏性があると説いているが、煩悩という垢（あか）にまみれた凡夫にはそのことがわからない。 自分の中に仏性という宝があるのがわからないので、あちこち探しまわるのだが、結局、迷いという世界から抜け出ることができないとしている。それでは、生命についた垢をどうして落とせばいいのかといえば、厳しい修行を積み重ねる以外になく、それも今世（こんぜ）だけではとうてい悪なので、何度も生まれ変わりながら善根を積むしかないといわれている。弘法大師以前の仏教では、そのような解釈が表的だったのではなかろうか。仏の警に触れ、成仏するための因はつくったが、￡が結果として花開くのは人の人間が生きている間にはむずかしいことだと考えられていたのだ。そんななかで、特別窟行をしなくても、秘密の真言を唱え、真理を理解しょうと努めれば成仏できるとしたのである。これは、当時としては画期的な発想であったにちがいない。その後、鎌倉時代に日蓮宗を開いた日蓮が、法華経に帰依し南無妙法蓮華経という題目を唱えれば即身成仏できるとしたが、凡夫がその身のままで成仏できると明確に言ったのは、仏教の歴史を見ても弘法大師が初めてであろう。何も思わなければ、何も起こらない。特別な修行をしなくても、また、むずかしい経典を覚えなくても、仏の教えを求めたいと心から思うとき、すでに、その人は成仏しているという。成仏とは、ある姿や形になるわけでもなければ、極楽浄土といった別の世界で実現されるものでもない。どんな人であったとしても、どんな境遇にいたとしても、人間らしい生き方をしたいと発心した瞬間に、その人は成仏という境涯になっているというわけだ。こう言うと、発心なら誰でもできるし、そんな簡単なことで成仏することがでさるのかと疑問をいだく人もいるだろう。 たしかに私たちは、毎日というわけではないが、自分自身の行動を反省し、人間らしい生き方をしたいと思っている。だからといって、自分が仏になったと実感する人はほとんどいない。しかし、ああしたい、こうしたいと思うからこそ、それが行動となってあらわれるのである。何も思っていなければ、何も起こらない。一般に、原因と結果は同時には起こりえないと考えられている。たしかに、物理的な現象については、原因と結果の間には、微小ではあっても時間的な差異があるが、仏教では原因がつくられたときに、すでに結果もともなっているとしている。それを「因果倶時ぐじ」という。つまり、人間らしい生き方をしたいと思うという原因をつくれば、結果としての成仏は同時に存在しているのである。こうしたいと強く思えば、その目的はすでに達成されたも同然というわけだ。 パワーストーン広島 / パワーストーン水晶天然石 次は可愛いスウチャン |