| ４７都道府県の民謡 宮津節 京都府民謡 |
| 千年の都が生んだ複雑な京都人の正体 応仁の乱で都が焼け野原になった後、京の町は不死鳥のようによみがえりました。その主役は京の町衆であり、その団結のシンボルが祇園祭であったといえます。桃山時代から江戸初期にかけては、京の三人の富豪が、日本を代表する大金持でした。金銀改め役の後藤庄三郎一族、貿易と呉服の茶屋四郎次郎、そして貿易と土木運輸を支配した角倉了以・与一父子たちです。しかし、政治の中心が江戸に移り、経済は浪花に奪われ、すっかり地盤沈下してしまった京都は、わずかに貴族文化の伝統にしがみつくだけの、斜陽都市になってしまいました。京都人は「閉鎖的」で、よそ者を受け入れないといわれます。それは、京都が千年の都であったというエリート意識の、裏返しといえましょう。すさまじいぼどの自信なのです。中京の商家の女性たちほ、盆・暮れの届け物なども非常に丁重です。しかも先方に先を越されたりしたら、これはまた顔が立たないものらしく、そのタイミソグを心得ておくのが、しっかりものの奥さんとなります。親しくとも一歩離れてつきあいをする必要があります。 お愛想をいわれてその気になったりしたら、かげでは笑われているものと覚悟しなければなりません。ですから、よそ者の目には、京都の人は口と腹とが違うように思われて、冷淡だと思うようになります。ところが京都では、夫婦の間でさえも、そんな割り切り方をしているように思われます。「京の朝がゆ」という言葉があります。また落語では、イワシを片身ずつ食べるとか、客が帰りかけると「ご膳でもひとつ・・・」とすすめる話など、京のケチぶりをネタにしたものが幾つかありますけれど、やたらにケチだともいえないように思います。奥へ通されてお薄の接待を受けることなども、いわゆる老舗などでよく経験しました。ケチ精神は、好意的に解釈して、生活の合理化と考えてもよいと思います。また、支出をきりつめることに工夫をこらすことは、京都に限らず全国どこででも見られる美徳といってさしつかえありません。もっとも「京の着だおれ」という言葉はそろそろ返上すべきかもしれません。祇園とか先斗町とかの色街は別として、一般に和服姿が少なくなりました。 第一、女たちに着物でぜいたくさせられるほど甲斐性のある京男がいなくなったようです。京都は西陣とか丹後ちりめんとかを抱えて、高級和服の生産地ではありますが、すでに消費地ではなくなりました。県民性を形づくるのは、広い意味での歴史と風土だといわれます。京都の場合、歴史的に見ても風土から考えても、「保守的」であるということでは、多くの人の意見が一致します。ところが、歴史と風土とだけでは、京都の「進歩性」が説明しにくいようです。大胆な仮説ですが、県民性といわれるものは、結局は、お国自慢の違いにすぎないのではないかということです。いわゆる県民性が、現実の姿とは一致しなくなっている部分が、かなり多くはないかと、検討してみる必要がありそうです。県民性も、時代とともに変わってきたことでしょう。「十人十色」といわれるほど多種多様な人間を、県民性というワクで制限してしまうことに、そもそも問顎があるのかもしれません。ましてや、三代にわたって東京に生まれ育った者でなければ江戸っ子ではないというような条件をつけることが間違いだということになります。京都の文化圏の中で暮らしている人を、大まかに京都人と考えるべきだと思います。 京都府の方言 京ことばはまろやかで美しいと、なかなかの評判。東京に比べると母音を長くのばすのが特徴で、ゆったりした感じになる。 ハヨー（早く）、コ一夕（買った）、ジージョウズヤケドエーヘタヤ（字は上手だが絵は下手だ）といった具合。もっとも日常の仲間言葉はかなりエゲツナイ（きつい）といえ、イケズ（いじわる）も多いが、悪口は直接語法ではなく娩曲表現を使うためいっそう効果的なようだ。京ことばには、オマワリ（副食物）、オミヤ（足）、オイド（尻）、オブー（茶）、オスモジ（スシ）など御所で使われていた女房言葉が残っている。また、敬語の使い方に一種独特なハル（される）がある。一般に敬語は自分より上位の人に使うが、自分の子供のことでもユーテハル（言ってます）、極端な例では、犯人がユーテハッタと平気でハルを使う。また、オタクサン（あなた）、ハバカリサン（失礼）などのように、名詞にサンをつけることが多い。ウチウンコサンデーヘンなどと、大便もサンづけである。 パワーストーン広島 / パワーストーン水晶天然石 次は河内音頭
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