| 元気のでる館 > 身体や心の癒しに ＞ マイナスの発想と活性酸素の話 科学の発達した文明社会では、人間は敵に遭遇しても肉体を使って戦うということは少なくなりました。困ったのは危機に瀕して身体の中に作られた莫大なエネルギーです。昔ながらの製法でつくられた活性酸素が行き場を失い、わたしたちの体を攻撃しはじめてしまうのです。活性化 した酸素は、まず手始めに体内の脂を焼きはじめます。わたしたちの細胞の構造のかなりの部分は脂ですから、これが燃えると細胞が変性します。つまり元の細胞と違ったものになってしまいます。そして、この細胞はやがて死を迎えます。激しいエゴの追求は、活性酸素を大量に発生 させて命を縮めます。活性酸素に攻撃されて、細胞が死なないまでも、ちょっと焼かれただけでも、たいへん困るのは遺伝子です。遺伝子は、生きていくための設計図。これが少しでも焼かれてしまうと、生命を継承していくことがむずかしくなります。活性酸素による細胞や遺伝子の損傷がそれほどひどくない場合には、修理が行われます。しかし、修理が追いつかないほどに一つの細胞がひどく焼かれると、その細胞の修理 をあきらめて、新しい細胞を作ることになります。そうして、新しい細胞を作り、古い細胞を消し去ってしまうわけです。そのときのメカニズ ムは、まず最初に、修理が不可能なくらいにひどく遺伝子を傷つけられた細胞が、SOSを出します。すると、そのSOSを白血球やリンパ球、マク ロファージ（異物や細菌を食べる）などが聞きつけ、「こいつは、消さないとマズイぞ」と駆けつけ、いろんな物質を出して消してしまうので す。そうして、残った正常な細胞が、テロメア（テロメアのことは次回以降に）を使って、新しい細胞を増やし、消えていった細胞の機能の代 わりをすることになります。ただし、新しくできた細胞は、テロメアの短い細胞ですから、機能はまったく変わらないのですが、長生きするた めのエネルギーは減ってしまっています。長生きをするためには、エネルギーを一気に発生させないことです。エネルギーを一気に発生させる と、活性酸素も大量に発生し、修理が不可能なくらいに遺伝子を傷つけてしまうからです。 生きるためにはさまざまな生存競争を強いられます。 個体を守るための最小限の生存競争や、生きるための努力は必要です。 激しくなればなるほど、活性酸素が発生し、遺伝子の老化、つまりは病気への道を進むことに・・・。活性酸素は、わたしたちがうまく生きて いるときには、そんんなに大量に発生することはありません。東洋の思想では、動物はもとより植物までも、生きとし生けるものすべては一切 衆生（いっさいしゅじょう）であるとし、その一切衆生はすべてホトケになる可能性がある（悉有仏性）「しつうぶっしょう」としています。 激しいエゴを持つと、そのような東洋の思想から離れていくことになり、そのことがどうして悪いのかというと、ひとつには活性酸素を大量に 発生させることになるからです。一切衆生悉有仏性などということが説かれたときには、活性酸素などというものの存在は知られていなかった わけですが、結果的には東洋思想の教えどおりであったわけです。 |
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| 目に見えない活性酸素の害 活性酸素の毒が、人間を構成する60兆から成り立つ細胞のどこかを深く静かに攻撃し酸化させます。そして、老化を加速しガンや心筋梗塞、生 活習慣病等の様々な病気を引き起こします。活性酸素は、私たちの身体の血液、骨、皮膚、臓器、器官等、相手構わず攻撃し、酸化させていま す。 活性酸素は細胞膜を構成する大切な要素ですがこの脂肪酸が酸化すると、「過酸化脂質」となってしまいます。また、蛋白質が酸化する と変性して本来の機能を果たさなくなります。酵素（体の中での特定の化学反応を推進する働きのある蛋白質で、呼吸、代謝、消化等にかかわ る大切な物質）が酸化すると、酵素としての本来の機能が失われてしまいます。さらに、細胞の中にあるミトコンドリアも酸化されます。そし て、大切なDNAまでも、酸化されてしまいます。「動脈硬化」はそれだけでは自覚症状がなく、病状が進行して、その障害が心臓に出れば心筋梗 塞・狭心症などの「心疾患」となり、脳に出れば脳卒中・脳梗塞・脳出血などの「脳血管疾患」となります。動脈硬化は、血管で「血液障害」 によって引き起こされる全身痛なのです。「動脈硬化」というのは、血管の壁が肥厚して硬くなり、動脈の内腔を狭くすることをいいます。こ の過程で、コレステロールが深くかかわっています。コレステロールは脂肪ですから、そのままでは血液中には溶けませんので、「リボたんば く」の形で血液中に存在しています。一般の人々には、LDLは悪玉コレステロ－ルとして、HDLは善玉コレステロールとして知られています。 最近の研究では、本当に悪いのはこの悪玉コレステロール（LDL）ではなかった。活性酸素により生じた「変性LDL」が本当の悪玉だっ たということが分かりました。つまり、活性酸素がLDLを酸化させて、性質の違う変性LDLにしたのです。 これらの動脈硬化は糖尿病等の生活 習慣病（＝成人病）と密接に関連しています。つまり、糖尿病、腎臓病などの根底には、動脈硬化、高血圧、高脂血症等の病態が潜んでいるの です。血流障害がすすむと、脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞などの、まさに生命にかかわる病気へと進行していきます。生活習慣病の引き 金、動脈硬化を起こさせる真犯人は「活性酸素」なのです！。つまり、悪玉コレステロールLDLといわれるLDLが、活性酸素によって酸化されて、 変性LDLとなるのがもともとの原因なのです。活性酸素（フリーラジカル）・・・生体で問題になっているのは、酸素原子が分子に不対電子を持 つ活性酸素であるため、専門家の間では、これをフリーラジカルと呼び、活性酸素と解している場合があります。 http://homepage2.nifty.com/stn/sinpi3.html http://homepage2.nifty.com/stn/genki36.html 活性酸素と病気・・・活性酸素によって生体組織が酸化されると、老化や動脈硬化が進行していきます。ガンや成人痛、糖尿痛、気管支喘息、 関節炎、リウマチ、白内障……活性酸素によって引き起こされる病気は、数えきれないほどあります。その原因の多くは、活性酸素による生体 組織の酸化で、生理作用が不安定になるため、免疫力の低下を招き、病的な身体になってしまうことによるものです。しかし、日頃生体に充分 なマイナスイオンを与えていますと、生体組織や生理作用に必要な電子が多くなり、病弱な身体が健康体へと改善されるのです。 |
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