鶏が卵を産むのは、生後150日目くらいから始まり、190〜200日位でピークになるという。そして、その時の産卵率は95〜96%。こんな確率で毎日毎日鶏は卵を産むのである。それを、我々人間が食べてしまっているのを知っ
ているのか知らないのか知る術もない。卵をいただく代わりに餌を上げて得るのですが。 そして、生後500日目くらいになると、目つきに鋭さがなくなり、心持ち背骨も曲がり、鶏冠の色はあせ、鶏にも老いが目立ってくると
いう。この頃になると産卵率は60%台に下がる。こうなると餌代の方が高くなる。そこで、飼い主が何をするのかというと、強制換羽という 断餌(餌を断つこと)をする。冬の期間だと1週間から10日間、夏の期間だと10日間〜2週間くらい水だけ与えて、餌を一切与えないのだ。
すると、身体はやせ細り、羽が抜け落ち、弱い何羽かは飢えに堪え切れず死に始める。しかし、その頃になるといままでトロンとしていた目付 きが鋭くなり、背骨もシャンと伸び、抜けていた羽が再び生えてくるのだという。まさに、生命存続の限界の時に来て、細胞が生き抜くために
活性化し始まる。ころ合いを見て飼い主は給餌(餌をあげること)を再開するのだ。すると、再び産卵率が高まり85〜86%になるという。
悩みは贅沢病?。問題はこの原理が人間にあてはまるのかどうかと言うこと?
イエス。鶏と違って、何%かの人間が死ぬかも知れな いほど食べ物を断つということは出来ないにしても、食べ物を取る量を減らすと、細胞が活性化して、心身の働はよくなるのである。死にたい
くらい悩みやストレスを抱えている人の最も効果的な解決法はその問題の答えが見つかるまでは食べ物を食べないでいることかも知れない。お腹が空いてくると頭の働がよくなり、五感は鋭くなる。もっと、空いてくると悩みどころではなく、頭の中が食べ物で一杯になり、悩みは消え
てしまう。悩んでいる人にとっては悪いが、私は悩みは一種の贅沢病なのではないかと思っている。暇があり過ぎるのだ。汗水垂らして働 いたり、飢えて飢えてしているときにはちょっとしたことにも喜びを感じ、悩みよりも喜びを感じる方が多いからだ。参考文献
☆ 食べる量を半分にしたら?
楽しく死ねるのならば、それでもいいのだが、脳溢血か何かで半身附随のような状態で生き長らえるのは、僕としてはあまりゾッと しない。そこで、実行に移してみた。試すのは簡単だ、食事の量を半分にし、コーヒーや酒やジュ−ス類などのカロリーのある飲み物を取
らず、お茶や水だけでしばらく過ごしてみるのである。食べ物も、動物性のたんぱく質は採らずに大豆類の納豆や豆腐から採るのである。しば らくすると、頭はスッキリしてくるし、目は鋭くなり、五感が研ぎすまされてくる。もっとも、体は大分スリムになった。かえって元気になっ
てきた。心と身体は与えられた環境の中で最良の状態になろうとしている。我々のマインドとボディは、置かれた環境の中で常に最良の状態に なろうとしている。その心の力を信じることが大切だ。鶏でさえも強制換羽のときに生き残り側になるか、死んでしまう方に回るかは心の用い
方次第なのである。 もっとも、鶏の場合は早く死んだ方が幸せなのかも知れない?などと穿った見方をせずに、ここでは、生命の危機に際し ての心と身体の働のすごさに付いて、素直に受け取っていただければ幸いです。また、心身の情報処理能力が高まり、悩みを問題の答えが自然に見つかり、強い意志と、生きる喜びが沸き起こってきます。まさに、
生命エネルギーが溢れ活性化してくるのです。 次回は「簡単にできる気分転換の方法」について、お話をします。イライラしたり、鬱になっ たり、気分的に袋小路に陥ってしまったと思うときに試して下さい。ボディ・リフレッシャー、に興味がある方、セミナーのお申し込み、お問
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