元気のでる館 > 身体や心の癒しに　 ＞ 模倣の脳の話、潜在意識の違い
生まれたばかりの赤ちゃんは、ただ「生きている」だけですから、人間である以上（脳細胞の数に大差ないかぎり）人種的に優劣はありません。幾つかの証明がありますが、いずれ説明することにして、生まれたあと3歳までを、もしクリスチャンのお母さんに抱かれていたとしますと、その赤ちゃんはどういう潜在意識をもつようになりますか？　
これは主としてお母さんが見せるキリスト教徒的動作から入ることですが、それは「坊やがそれをできないのほ努力が足りないからですヨ」「自分で努力しなければ、神様は導いてはくれませんヨ」「やってごらんなさい。まちがったら悔い改めればいいのです」「あなたがやらなくて誰がやるのですか」というものの考え方でしょう。これは肉体的に入りこんでしまうのですから、この赤ちゃんは大きくなっても「そういうふうに考えないと気持がわるい」のです。
それが当り前なのです。
日本人の場合はどうでしょうか？　
日本人にかぎりませんが、一般に仏教国民は違います。
仏教では「一切衆生悉有仏性（いっさいしゅじょうしつうぶっしょう）」といって、生きとし生けるものはすべて仏なり、と考えます。

ここに「仏」というのは、あとからハッキリさせますが「神」とは違う何かと考えられたらいいでしょう。それで赤ちゃんは、3歳までに母親に抱かれてどう扱われたか？
「ワンワンをいじめてはいけませんヨ」「虫を殺してはいけませんヨ。そんなにするといまにタタリがありますヨ」そして「仲よくしなさいネ。あそこの赤ちゃんにも分けてあげましょうネ」。要するに生きとし生けるものはみんな自分と同じ仏さまなのだと、肉体で記憶させられているわけです。

読者が、仏教徒であるかどうかは関係ないのです。
しかし、お母さんはたぶん仏壇にお線香をあげたりお彼岸になるとお墓参りをしないと気持がわるいという仏教的習慣が身についている。
それが問題なのです（神棚にお燈明をあげる。柏手を打つなどということも同じことなので神道の神さまはその考え方において仏教によく似ています）。
潜在意識の深いところに「仮説（アイデア）はオレが出さなくて、誰が出すか（創り出す）」と刻みこまれているか、「みんなが傷つかないようにいっしょに考えていこう（生まれてくる）」と思っているかで、そのあとの考え方がすっかり違ってきます。

日本の会社では、よく社内教育で「発想法」とか「創造性開発」と銘うって、会社の費用で研修会をやることがあります。こういうことをアメリカで話しましたら時々妙な顔をする人がいます。
「どうして、そんなバカなことをするか？」というのです。
つまり、みんなが勉強してみんながアイデアマンになったとしたらオレのメリットはどこにあるか？
オレ1人だけがアイデアマンになれば会社で認められてボーナスが上がるだろうが、みんなでやったらオレは努力したにもかかわらずみんなと同じだ。

それでは面白くないのです。
だから彼等は、もし自分がそういう技法を習得した方がいいと思ったら、時々開かれる大学の創造性開発の公開講座に行く（日本の大学では、この種の講座はないので、もち論公開講座もない）。
それは，自分のポケットマネーで行くので、メリットがあると「私」が思うから「私」が投資する、と割り切っています。
日本では自分のポケット・マネーで講習会に来る会社員はまずいないでしょう。
これが日本人ほ知識レベルが高いのに発明しないことの理由の一つです。

「そんなことはない。ボクはボク1人で発明したいのだ」と考えておられる方もいらっしゃるでしょうが、模倣の脳に入っている潜在意識はどうしようもないので、意識ではそう考えていてもカラダがいうことをきかない。
きかないまでいかなくても、そういう意識に抵抗するのです。
そこで、申し上げたいのは潜在意識はこういうふうに遣うけれど、「仮説訣別というやり方は一つの技法として練習することができるのだから、私たちはその練習をすればいい。
あまり好きではないかもしれないが、やりさえすれば出来るようになるはずだし、出来るようになれば面白くなる。そうしないと西欧流の科学や技術にどうしても勝てなくなってしまうだろうと思うのです。日本人にとくに必要だという所以です。

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リラクゼーションのイメージ
過去のプラス・イメージ
①記憶力・集中力を使う対象に関するプラス・イメージ
②記憶力・集中力を発揮した時のイメージ
未来のプラス・イメージ
　リラクゼーションのイメージを決める‥リラクゼーションのイメージが潜在意識の扉を開く
　まず最初に、リラクゼーションの基本となるイメージを決めましょう。
あなた自身の過去の体験の中で、もっともゆったりとくつろげた時のことを思い出してください。
一般的には、次のようなイメージが考えられるでしょ、つ。
●お風呂からあがって椅子に座り、ゆったりとくつろいでいる。
●きれいな芝生の上で椅子に座り、ゆったりとくつろいでいる。
●自分の部屋で好きな音楽に耳を傾けている。
　こうしたイメージをいくつか思い出し、さらにその中から、もっともくつろげそうなものを選ぶといいでしょう。
当然、ボディ・ワークをした後のポーズをイメージしてもかまいません。
　要は、自分にとってもっともぴったりくるイメージを選ぶことが大切です。
　ただし、次のような光景は、リラクゼーションのイメージとしてはふさわしくありません。
●静かな公園をジョギングしている。
●恋人と二人で肩を寄せ合い、公園のベンチに腰かけている。
●ふとんの中で寝転んでいる。
　なぜ、これらのイメージが好ましくないのか、わかりますか。
まず、公園のジョギング・・・静かな公園をジョギングすれば、誰だって気分がよくなります。
　　だから、リラクゼーションのイメージとしてもふさわしい気がするかもしれません。　　　　　　　しかし、ジョギングには当然「動き」の要素が含まれています。
　頭の中のイメージだけに集中しなければいけないイメージ・コントロール法においては、そうした「動き」の要素が集中の邪魔になってしまうわけです。
「散歩する」くらいの動きまでが許容される範囲でしょう。
　また、「恋人と二人きり」のイメージには、どうしても「性的」な要素がつきまといます。
性的な要素もまた、イメージ・コントロールにおいては邪魔になります。　		 心、身体、気をバランス良くヒーリングする

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