飲み水よりも優先して、お風呂やシャワーへの対策を取る必要があります。
　お風呂で重要なことは、何と言っても水道水の塩素を取ること。今すぐ、家庭にあるビタミンCを探しましょう。
健康食品でもアメでもビタミンCを含んでいれば何でも結構です。成分表を見てビタミンCの合計が一グラム以上になるようにして、コップに入れ溶かしてください。それを湯舟に入れてからお湯を張ると、カルキ臭がなく、「これがわが家のお風呂？」と思えるほど、快適で、まろやかなお風呂になります。ビタミンCと塩素が化学結合して、塩素の活性がなくなり、水の嫌な刺激がなくなるからです。この快適さを実感すれば、翌日、あなたは薬局ヘビタミンCを買いに行くことになるでしょう。その時は「粉末」のビタミンCを買ってください。また、ミカンの皮を入れたことはあるかもしれませんが、ほかの植物でも効果があります。ヨモギ・ショウブなど好みの薬用植物を入れておいても、塩素はそれらと化合してくれます。麦茶パックが台所にあれば三パックを湯船に入れてみましょう。お湯にほんのり茶の色が付いて、カルキ臭が消えたら、塩素濃度はゼロになりました。一パックではだめで、麦茶パックを中まで水で濡らして入れるのがコツです。こうして塩素を取ったあとで、重曹を半カップほど風呂に入れれば、本物の重曹泉になり、皮膚もすべすべになります。

　塩素は簡単に除去できますが、トリハロメタンはなかなか取れません。しかも、お蕩からどんどん揮発します。ですから、まず塩素を取って新たなトリハロメタンが生成しないようにし、それから「換気」するのが対策の基本です。塩素だけでも除去するために、シャワー浄水器を使いましよう。家中の水を浄水するには水道メーターの後ろに大きな浄水器を入れる方法もあります。理論的には、活性炭でろ過すればトリハロメタンも防げます。しかし、もし、この活性炭の中で菌が増殖したら水がまずくなるので、今、推薦できる機種はありません。
田水道水・ペットボトル・名水、安心・安全な水はどれか？
私たちが飲んでいるほとんどの水が硝酸態窒素で汚染されています。その主原因は化学肥料と家畜の排泄物でした。全国の水道水や名水、ベットボトルの水の検査結果とともに汚染の実態をお伝えします。乳幼児や妊娠中の女性のいる家庭では早急に対策が必要です。